2026に見た映画について
2026-04-11 “Sirāt”
今週の鑑賞。ノワール系とその他をかじってみる。
- Castle of Sand - Yoshitaro Nomura
- Eureka - Shinji Aoyama
- Do the right things - Spike Lee
- Sirāt - Oliver Laxe
- The Handmaiden - Park chan-wook
- Gone Girl - David Fincher
- Sonatine - Takeshi Kitano
Eurekaで、役所広司の俳優としての存在感に圧倒された。しかも福岡、熊本と九州が舞台で物語とは裏腹にいい思い出が蘇る。この監督の北九州三部作、Helpless、Sad Vacationも見たい。そして何よりもまた阿蘇山でキャンプしたい。Sirātもよく行くモロッコが舞台で、どこか親近感が湧く。監督のRaveへの愛が伝わってくる。自然さを出すためにオープニングのダンスシーンは、実際のパーティーを再現して自然な形で撮影したものらしい。トラック、音楽、役者もauthenticでよかった。詳しくは 音がすごく生々しかったのでリバイバル上映してたら次は映画館で絶対に観る。
2026-04-13 “台風クラブ”
映画とは、日常とは異質なものにさらされる場所。自分の想像力や理解を少し超えたものに出会う場所。そんなことをどこかで読んだ。でも同時に、そこにはリアル、あるいはリアルに感じられるものも必要になる。そうでなければ、物語の中に入り込むことができない。ドラマだけを追求すると現実から離れすぎ、ただリアルを映すだけでは、どこか物足りない。結局、映画はその間にあるものなのかも。
今日は是枝裕和監督も好きな作品として挙げていた、相米慎二監督の台風クラブを観た。青春映画だけれど、単純な青春の美しさを描いた作品ではない。演出には多くの余白があり、あー分かると思う瞬間、なんだかすごい映画を観たと感じる瞬間が絶妙なバランスで存在。
冒頭のプールのシーンのカメラワークから、三上の決意まで。若さ特有の危うさ、狂気を、説明ではなく身体で感じさせられる時間だった。子供と大人の間にいる思春期。自分でも理解できないエネルギーを持っていて、大人から見ると危うく、無意味にも見える行動が、本人たちにとっては世界のすべてだったりする。ありがちな青春を美化する感じではなく、制御できない感情が溢れる時期、暴力的で滅茶苦茶なところをしっかり描いているところが、とてもリアル、しっくりきた。
ごっちゃんしぃ。
2026-04-30 “ナミビアの砂漠”
今週は脈絡なく色々観る
- Desert of Namibia - Yoko Yamanaka
- Frankenstein - Del toro
- JSA - Park chan-wook
- Kokuho - Lee Sang-il
- Split - Night Shyamalan
- I Like Movies - Chandler Levack
- High and Low - Akira Kurosawa
少し遅いタイミングだけれど、『ナミビアの砂漠』で知った河合優実。すごい女優。どこにでもいそうな21歳のカナを、生々しく、魅力的に演じ切っていた。本当にその辺にいる人を見ているような感覚。映画も、簡単な理由や答えで説明しないところがよかった。観客にこういうことです、と答えを渡すのではなく、分からないものは分からないまま残す。でも、そんな不確かさの中でも、なんとかサバイブしようとしているカナの姿がリアルに見えた。
2026-05-21
今週も、好き嫌いせず映画消化。瞑想期間中は何も観れなかったぶん、反動で楽しみが倍増。今回は、どれも心を穏やかにしてくれる作品だけセレクト。
- Licorice Pizza - Paul Thomas Anderson
- All we imagine as light - Payal Kapadia
- Peterson - Jim Jarmusch
- Every day a good day - Tatsushi Omori
- Our little sister - Hiroki Koreeda
2026-06-06
今週は仕事が忙しかった。少し現実から離れたく、以下の作品をセレクト。どこか遠くへ遠くへ連れていってほしい。
- Happy Hour - Ryusuke Hamaguchi
- Yi Yi - Edward Yang
- Equinox flower - Yasujiro Ozu
- Helpless - Shinji Aoyama
- Chunking Express - Wong Kar-wai
- Nomadland - Chloe Zhao
2026-06-16 “Aftersun”
よくA24の作品は10本ぐらいは観ているけれど、A24について語られている記事や雑誌を読むと、必ずと言っていいほどAftersunの名前が出てくる。実はまだ見たことがなかったので、今日やっと鑑賞。結果、ああ、号泣。カラムとソフィのヴィヴィッドな夏の記憶。あるいは記録。そしてその記憶が、ホームビデオの映像の中から、画面の外へ滲み出てくるような感覚。当時はまだ幼く、理解できなかったカラムの葛藤や不安を、時間が経った今、ソフィが振り返る。特によかったのは、このノスタルジックな記憶の外側へ出ていかないように、最後の最後まで彼女の思い出、その世界観の内側に留まり続けたこと。